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蓄電池の後付けでの設置について

蓄電池は高価なものなので、設置するべきかどうか迷っている方も多いかもしれません。もし太陽光発電システムを既に設置しているのであれば、発電した電気を蓄電池に貯めることができるので、できれば後付けで設置した方が、電気の有効活用ができます。

蓄電池後付けのベストタイミング

太陽光発電システムに後付けで蓄電池を設置するタイミングでベストな時期はいつになるのでしょうか。これは、太陽光発電システムの設置状況や太陽光発電の活用の状態でも変わってきます。それぞれのパターンについて解説していきます。

発電した電気をすべて使っている

太陽光発電システムで発電した電気を、家庭内で全て自家消費で使っている場合、電気をまかなえている状態ですが、太陽が沈んだ後や、雨など天気が悪い時間帯は、自分で電気をまかなえず、電力会社から電気を買わなければならない状態になります。こんな時に蓄電池があると、例えば電気代が安い夜間に蓄電池に充電すれば、電気代を節約することができるので、すぐにでも設置することが望ましいです。

FIT制度で売電している

太陽光発電システムでつくった電気を、高い価格で買い取ってもらえるFIT制度を活用して売電している場合、この制度が満了するまでに蓄電池を導入するのが良いタイミングです。卒FIT後は売電価格が大幅に下がってしまうので、売電するよりは、余剰電気を蓄電池に貯め、自家消費に回した方が、電力の有効活用にもなりますし、電気代の節約にも大いに役立ちます。

補助金の公募がスタートした

蓄電池を設置する際、活用できる補助金は、国から出る蓄電池補助金と、地方自治体から出る蓄電池補助金とがあります。補助金については毎年、予算が出次第、公募が始まりますが、地方自治体では公募を行わない場合もあります。公募が出たタイミングで、補助金の申請をして蓄電池を購入すれば、安く手に入れることができます。なお、2021年度は、国の補助金申請の受付は予算がなくなった8月18日に終了し、地方自治体である沖縄県については、公募を行っていません。

蓄電池の後付け方法

太陽光発電システムに蓄電池を後付けする際、電気の直流・交流を変換することができるPCS(パワーコンディショナ)が必要です。このPCSは、もともと太陽光発電システムに取り付けられており、太陽光発電システムと併用するパターンと、別々に取り付けるパターンとに分かれます。

単機能パワコンを設置

単機能パワコンとは

単機能パワコンとは、太陽光発電システム用のパワコン(PCS)とは別にある、蓄電池専用のPCSのことです。蓄電池を設置し電気を貯める際、交流電気を直流電気に変換しないといけないので、新しく蓄電池を設置する場合は、必ず蓄電池用のPCSが必要となります。そして太陽光発電システムにもPCSが必要なのですが、単機能パワコンの場合は、太陽光発電とは別で設置できるので、太陽光発電システムのPCSを撤去することなく、それぞれそのまま設置するだけで済みます。

メリット

単機能の場合、太陽光発電用のPCSの機能も備えているハイブリッド型と比べて役割が少なく、キロワットあたりの単価が安くなっています。また、単機能の場合は主流が10kWh以上で、1日で使う電気の半分から3分の2をまかなえます。また、全負荷型のタイプが多い単機能の場合、停電した際、家の一部の電気しか使えない特定負荷型とは違って、全ての電気を普段通り使えます。そして単機能は、200Vの出力に対応した製品も多く、エコキュートやリビングに設置してあるような大容量のエアコンも動かせます。

デメリット

単機能の場合、太陽光発電により作った電気を、効率よく蓄電池に充電できない機種が多いです。また単機能は、大容量であるために屋外設置が前提となっており、水害に弱いです。そして特にリチウム電池の場合、放電しきってしまうと充電できなくなったり、耐久性に悪影響をおよぼしてしまいます。ハイブリッド型の場合ですと、多くの機種では残量が少なくなると放電できないようになっていますが、単機能の場合、この機能が搭載されていないことが多く、停電時にも普段通りに使えてしまい、いつの間にか電池切れしてしまった、という事態にもなりかねません。

ハイブリッド型パワコンを設置

ハイブリッド型パワコンとは

ハイブリッド型パワコンは、単機能とは異なり、PCS1台で太陽光発電と蓄電池を両方動かすことができます。太陽光発電に使用していた、古くなったPCSは撤去して今後使用する必要はなくなります。

メリット

日中の停電時(自動運転切り替え時)において、ハイブリッド型は、太陽光発電と蓄電池のPCSがうまく連携するため、単機能に比べて、充電している電気をたくさん蓄電池へ回すことができます。日中の停電時に使える回路は限られますが、夜間に備えてしっかり充電ができます。また、太陽光発電と連携して運転している間、太陽光発電でつくった電気を、自家消費で使用しながら、余った電気を無駄なく、有効的に蓄電池へ充電することができます。そして、台風や大雨の際の水害により、蓄電池が使えなくなることが怖いですが、ハイブリッド型は、大容量で屋外設置が多い単機能とは異なり、小型で屋内設置のものが多いので、水害には強いです。

デメリット

ハイブリッド型は、太陽光発電システムとの連携を前提としているため、費用的に高くなりがちです。ハイブリッド型の主流は、5kWhで定価100万円前後になります。また、太陽光発電システムを設置済みで蓄電池を後付けする場合、現在のPCSが蓄電池に対応していないと、太陽光発電システムのPCSも交換しなければならなくなります。そして、ハイブリッド型は元々、最低限の容量を貯めることができれば太陽光発電でカバーできる、という考え方で作られているので、容量があまり大きくないです。その他、ハイブリッド型には、全負荷型の製品がほとんどないので、停電時には限られた電化製品しか使えません。

後付けするメリットデメリット

メリット

蓄電池を後付けすることにより、日中に発電してつくった電気を貯めておくことができます。発電できない夜間は、電力会社から電気を買う必要なく、貯めておいた電気を利用すればいいので、電気代を節約できます。また、ピークカット(最も電気を使う時間帯の使用量をさげること)分の電気を貯めることができます。貯めた電気は、発電できない夜間に使うことができます。ピークカット分の電気は、売電もでき、電力需要に柔軟に対応することができます。そして、蓄電池は、台風や地震などの災害の際の停電対策にもなります。太陽光発電と蓄電池をセットで備えておけば、停電などの非常時に、貯めておいた電気を使うことができます。

デメリット

太陽光発電に後付けする蓄電池は、費用負担が比較的大きく、手軽には導入しづらいです。それに、増設した分はFIT制度による価格で売電ができないので、十分な収益を得ることも難しくなります。また、家庭用蓄電池は、住宅用のものでもエアコンの室外機なみのサイズがあるので、設置スペースを確保しなければなりません。そして、家庭用蓄電池の寿命ですが、短いと7年、長くてもせいぜい15年ほどなので、交換サイクルは早いです。費用回収の面でみても、費用対効果が十分に得られるとは限りません。

蓄電池を後付けする場合に必要な手続き

蓄電池を導入する時期によっては、特定の手続きが必要な場合があります。特にFIT制度の適用有無は重要です。以下のとおり、その時期ごとで手続き内容を把握しておきましょう。

  • FIT制度の適用期間中・・・FIT制度の「自家発電設備等の変更」を申請。申請書のほか、配線図などが必要になります。
  • FIT制度の適用終了後・・・「事前変更届」を提出します。該当の届出書が必要になります。
  • 蓄電池の設置前・・・補助金の申請。制度によって異なります。

なお、複雑な手続きは販売会社がサポートしてくれることがあります。不安な場合は、購入前に相談することをおすすめします。

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※1 参照元:産総研(https://www.aist.go.jp/aist_j/information/president/president_main.html)

※2 2021年12月時点で、公式HPに税表記はありませんでした。

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